Phantom road
□episode 01
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「へェ〜…ルナは教団の人間なんだ」
『6年と65日帰ってないけど(笑』
「「(笑って何言ってんだ…)」」
全力で微笑み告げるルナに少年ジャンとアレンは同じことを思っていた。
『アレンは教団に行くつもりだったの?』
「はい、クロス師匠の紹介で」
『クロスは?』
「逃げました」
『そうか…、何となく予想できたよ』
頷きながら言うルナ。アレンは苦笑まじりにそれを見ていた。
「それにしても…」
「何?」
「エクソシストってこんな貧弱そうなのでもなれるんだー」
「Σ貧弱ッ!!」
アレンの頭に降って来た貧弱と書かれた見えない石。それは相当なダメージを与えた。
「女がなれるのも意外だけど、ルナはアレンより強そう」
『ありがとう(笑』
ルナはご機嫌にジャンの頭を撫でた。だがアレンは今だ貧弱ダメージ。
「今までどれくらいアクマ破壊した?対アクマ武器どうやって手に入れたの?初めてアクマ壊した時どんな気持ちだった?」
質問してくるジャンの目はキラキラと輝く純粋な子供の目だった。ふたりはその目を見て苦笑を浮かべると言った。
「あまり首をつっこまないほうがいいよジャン。さっきのアクマのことといい…これ以上伯爵の目に止まるようなことはやめるんだ。危険だよ」
「…あげる」
ジャンは玉ねぎ型の爆弾をアレンに投げ渡した。そしてルナがその正体に気が付く頃には爆発しふたりは涙を流した。
「オレ発明タマネギ爆弾だい!!
アクマの侵略を黙って見過ごすなんてごめんだね!何が“危ない”だ!!ガキ扱いすんなよ貧弱!!」
そう告げるとローラースケートでジャンは去って行った。
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