Phantom road

□episode 25
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呼吸器を付けて眠るルナ。

その部屋にはブラッドの他にクロスの姿もあった。クロスはルナが眠るベッドに腰掛けルナの頭を撫でていた。


「ルナが寝込んだ日はよくシリルもそうしてた」

「…見た目よりガキだな」

「充分甘える前に親が死んだから。甘える相手がいなかったんだ」

「そうだな…」


その表情はまるで申し訳ないことをしたと言わんばかりの顔。


「ルナは感謝してたよ。クロスは居場所をくれたって」

「だが結果的にはこいつを追い詰めただけだ」


ブラッドは言葉を失った。今は何て声をかければいいのかわからないと言ったほうが正しいか。


「悪かったな、ルナ」


そう言い残すとクロスは部屋を出ていった。彼はこの後中央庁で行われる会議に出席しなければならないためずっと側には居てやれなかった。


『…』

「起きてたの…?」

『…うん』


クロスが出てすぐうっすらと目が開かれた。ブラッドはルナと目線が絡むところにとまると近くの机に目を向けた。


『クリム…』

「随分無理してたんだね。紫苑に叱られるよ」

『覚悟してる…(苦笑』


ルナは悪魔ノ爪が付いている手を天井に掲げて見た。


『声がした…』

「声…?」

『お前は教団を憎んでるんだろって…』

「…」

『事実…私はタップ達を守れなかった、合わせる顔がないよ…っ』


泣いてはいない。だが今にも消えてしまいそうな声でブラッドは目を伏せてその言葉を聞いていた。


「外行こ。室内にいちゃ気分が暗くなるばっかりだよ」


そう言うとブラッドはルナの服を引っ張った。ルナは苦笑しながらも立ち上がり部屋を出た。


「リナリーのイノセンスが?」

「うん。装備型でないことがわかった」

『!』


ついた先は司令室。

そこには元帥やアレン達エクソシストが集められていた。そしてリーバーの姿も。ルナは扉に身をあずけ話を聞いた。





























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