Phantom road
□episode 24
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<ルナ SIDE>
「教団を憎むなよ、ルナ」
『何で…？両親を殺した人を憎んじゃいけないの？』
「ああ…お前は生きろ。こんな黒ずんだ世界に埋まるなよ」
随分昔にシリルが私に言った。
シリルが居なくなって私は行き場をうしない、クロスが行き場をくれた。そして決めたはずだ。
例え憎くても、シリルが居た場所はいつかシリルが帰ってくるように私が守るんだって。
ここは私の尊敬する人が帰る場所
――バチッ
『おねがい…イノセンス、』
最後でも構わない。
もう体が悲鳴を上げたとしても、シリルの場所を守りたい。
だから―…力を、
『イノセンス…発動』
誰かを守る力を…――
<ルナ SIDE 終了>