Phantom road

□episode 16
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『…〜っ、また後頭部打った』

「大丈夫ですか…っ?ルナ」

『うん…って、Σ近ッ!!』


後頭部をさすりながら目を開けたルナ。数センチ先にはアレンの顔。


「おいモヤシ!!たったと離れろ!!」

「神田が退かない限り退きません」

「上と下で喧嘩すんなさー…」


只今の状態。

下からリナリー、ルナときてそれを押しつぶさないように腕の力で頑張るアレン。その上にラビや神田らが乗っている。


『取り敢えず退こうよ』

「リナリーが居なければ押し倒すんですけど…」

『ちょいちょいアレン君。今すっごく真っ黒な変態発言が聞こえたぞ』

「気のせいですよ(ニコ」

『わー…嘘くさいスマイル』


そんなこんなで全員アレンらの上から退き自由の身となった。

今だ強打した後頭部をさするルナ。


「おい、立てるか?」

『うん、平気』


座り込んでいたルナの腕を掴み立たさせ神田は平気そうなルナを見てホッと息を吐く。そして辺りを見渡した。


「なんだこの町」

「方舟ですよ…ここ」

「なんでそんなとこにいんだよ」

「知りませんよ」

『Σ私挟んで喧嘩しないでっ!!』


ルナの頭の上で睨み合う神田とアレン。何故か巻き込まれているルナは二人にツッコミをいれながら溜息をついていた。


「おい!リナリーの下に変なカボチャがいるさ!!」

「Σはっ!触るなクソエクソシスト!!」

「「お前か…」」

「Σきゃーッ!!た…助けてレロ!!姫様!!」

「「姫様…?」」



――バシンッ



自分に泣きついてきたカボチャ傘を掴み地面に叩きつけたルナ。その行動にアレン達は驚いていた。


『黙れ(黒笑』

「す…すいませんレロ…(泣」


カボチャ傘レロはあまりの怖さに涙を流しながら謝った。



「待てよ…、“姫様”って確か伯爵の歌に出てきてなかった?」


「…ルナがそれですよ、ラビ」


『アレンッ!!』


「言っておいたほうがいいでしょ?君を守るためにも」


『…レロ』


「は…はい!」


『出口は…?』


≪ありませんヨ≫


『「!」』





























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