Phantom road
□episode 11
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『だから何でもないって!!しつこいモヤシ!!』
「アレンだって言ってんでしょ!!ってかそうじゃんくて手!!」
『何でもないッ!!』
「何してるんんさ?アレ」
「さァ…」
汽車に乗ってすぐ、アレンはルナに問い詰めた。だが彼女は何もないといいはり、鍵爪のことを話そうとはしなかった。
「どうかしたんさ?おふたりさん」
「騒がしいである」
「ルナの鍵爪がおかしいんですよ!なのに何でもないって…」
『この通り何でもないんだから平気!』
ほらっと見せる鍵爪は言葉の通り何もない。だが発動することはない。
「アレンもブラッドといい勝負さね、心配性なとことか」
「そんなこと…」
『クロウリー汽車に乗ったの初めてなんでしょ?私が案内してあげる、行こ』
「あ…ああ、頼むである」
「ルナ!!」
アレンから逃れるためにクロウリーを連れて汽車を探索しに行ったルナ。残されたアレンは溜息をついていた。
「本人が何でもないって言ってんだしほっといてやればいいさ」
「…なんか、ほっとけないんです。ルナのことになると特に…」
「ふーん…アレンにも春が来たんさ」
「僕はリナリーとと思ってたんだけどな」
「オレもブラッドと同じ考えさ」
「Σちょ…っ、勝手な妄想膨らまして何言ってるんですか!?」
「「べっつにー」」
ニヤニヤと笑いながらアレンを見るラビ達。アレンはその姿を見てため息をついていた。
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