Phantom road
□episode 10
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「出たぞ」
土の中から出てきた木の棺。アレンとラビは顔を見合わせたあと大きく息を吸い込んだ。
そして…
「じゃんけん「アクマだ」Σ!」
『アクマだよ、外装腐ってる』
「「…」」
ルナは何事もなかったかのように平然としその中身を見ていた。ブラッドもその肩にとまり。
「アクマは平気なんですね…」
『ん?アクマはお化けじゃないじゃん』
「そうさね…」
『?』
アレンとラビの言葉がいまいちわからないルナはひとり首を傾げていた。
それをよそにブラッドは次々と棺の中を覗いていく。そしてそれが全てアクマだとルナに告げた。
「男爵はアクマを襲っていた…」
「アクマだけを襲っていたとしたら、って考えてみたら?」
「こりゃあただの吸血鬼狩りじゃないさ。アレイスター・クロウリーは…」
『「!」』
『ラビッ!!』
「!」
――ドカーンッ
「「ルナッ!!」」
いつの間にかラビの後ろにいたクロウリー。その攻撃からラビを守るためにルナがかわりに攻撃を受け飛ばされた。
「お前らか…、私を怒らせたな」
「男爵…」
ラビとアレンはクロウリーを見て身構える。
「ブラッドはルナを頼みます」
「わかってるよ」
ブラッドは吹き飛ばされたルナの元へ向かった。
そしてアレン達は戦闘を始めた。
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