Phantom road

□episode 06
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「へっくしょい!!」

「これは何?アレンくん!」

「…すいません」


ここは巻き戻しの街。

そこの酒屋で落ち合ったアレン、リナリー、ルナそしてブラッド。彼らはとある任務でこの街に訪れていた。

そしてリナリーとルナはアレンの書いた似顔絵に顔をしかめる。


『私こんなの見たら逃げる…』

「私もよ…」

「変ですか?」

『「変」』

「こんなことなら別れて調査せず一緒にすればよかったわね」


ルナはココアを飲みながら考え、リナリーはアレンと別れて調査したことを後悔していた。


「昨夜退治したアクマ…確かにその人に“イノセンス”って言ったの?」

「道に迷って路地に入り込んだら偶然見つけて運が良かったです。多分今回の核心の人物だと思いますよ」

「アレンくん、今度から絶対一緒に調査しよう。見失ったのも迷ったからでしょ」

『アレンって方向音痴だったんだね…』


そう言えばマテールでも迷ったなと振り返るルナ。アレンは苦笑していた。


「リナリーたちの方はどうでした?」

「ん―…コムイ兄さんの考えはアタリみたい」

『城壁を壊しても空から行っても結局は街に戻るみたいで…』

「それって…」

『閉じ込められた』

「やっぱり…?」


今回の任務はコムイを困らせるものだった。




――――…
―――…
――…
―…


「たぶんね、たぶんあると思うんだよね。イノセンス。といってもたぶんだからねたぶん」

『たぶんたぶんしつこいよ』

「もうわかりましたから、たぶんは」


山積みの資料と本の下敷きになったコムイはうつろな目。


「なんてゆーかさ、巻き戻ってる街があるみたいなんだよね」

『巻き戻る…?』

「調査の発端は、その街の酒屋と流通のある近隣の街の問屋の証言だ。先月の十月九日に『十日までにロゼワイン10樽』との注文の電話を酒屋から受け翌日配達。

ところが何度くぐってま街にははいれず、事情を話そうとしたが電話は通じず。それから毎日同じ電話が来て問屋はノイローゼ」


『怖…』


「というわけでここからは僕の推測。まぁ科学をかじってるルナもいるワケだし…大丈夫とは思うけど。

@もしこれがイノセンスならエクソシストなら中に入れるかもしれない。

Aただし街がほんとに十月九日を繰り返してるなら入れても出られないかもしれない。

そして調べて回収!エクソシスト単独の時間がかかる任務だ以上」











―…
――…
―――…
――――…
























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