Phantom road
□episode 05
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『よく寝た〜…』
次の任務に向かった神田と別れ、アレン達は教団へ戻った。その頃にはもう真夜中。
「回収したイノセンス、どうしたらいいかな」
『科学班なら誰か起きてるよ』
「じゃあ行ってみます」
『私は部屋「行きますよ」…ちっ』
「舌打ちしました?(黒笑」
『いいえ(汗』
そんなやりとりを交わした後、ルナは扉を開けた。その瞬間階段から何か落ちてきた。
『「Σリナリーッ!?」』
そう…落ちてきたのはリナリー。
『リナリー!!どうしたの!?殺人!?殺人!?』
「何ちょっと楽しそうな顔して物騒なこと言ってるんですか。しかも死んでませんから」
『雰囲気だよ雰囲気』
「どういう雰囲気ですか」
「か…帰って来たのか」
「Σリーバーさん!?」
次に現われたのは科学班班長リーバー。その姿は随分ボロボロだ。
『ほら、やっぱ殺人事件!!』
「殺人じゃありません。死んでませんし」
『アレンはノリ悪いな』
「そろそろ殴りますよ」
『ごめんなさい』
まるでコントのような会話を繰り返す二人。リーバーはその様子に少々驚いたが、はっとなり自分を抱えているアレンに言った。
「逃げろ」
『「は?」』
「コムリンが来る…」
『コムリン…?』
――ドカーンッ
壁を突き破ってやって来た巨大ロボット。どうやらこれがコムリンらしい。
コムリンはアレン達に向かって攻撃し、アレン達は地下水路に投げ出された。
『なに…?』
≪発見!リナリー・リー、アレン・ウォーカー、ルナ・ハーリス。エクソシスト三名発見!!≫
「何!?何ですか!?」
「逃げろ!こいつはエクソシストを狙ってる!!」
≪手術だーッ!!≫
そう言って階段を駆け上がるアレン達を追い掛けてくるコムリン。ルナの背中にはリナリー。
『アレンがエサになってる間に逃げよ!!』
「嫌ですよ!!ルナがなればいいじゃないですか」
『人間よりモヤシのほうがいいって!!』
「僕も人間です」
「お前ら変わった会話するな…」
『「それより何アレ!!」』
「仲いいな…」
『はよ話せ!!』
「お…おう。あれはコムリンと言ってな、見ての通り暴走してる」
「なんでですか!?」
「実はだな…――」
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