Phantom road

□episode 01
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『六年と65日…』

「長い」

『ね』


女の名はルナ・ハーリス。

二つに分けられた赤く長い髪は風になびき真っ黒なそのコートにはローズクロスが掲げられていた。

そして彼女が乗っているのは現在彼女の対アクマ獣ブラッド。
彼女達はいま黒の教団本部に向かい英国の空を飛んでいる。


「アクマだーッ!!」

『?』


下から聞こえた声にルナとブラッドは首を傾げる。


「どうする?」

『寄り道大歓迎』

「決まりだね」


二人は声の聞こえるほうへとおりた。だがそこにはアクマはいず、いるのは少年ふたりとゴーレム。


『ティムキャンピー!!』

「!」


ティムキャンピーと呼ばれたゴーレムは嬉しそうにルナとブラッドの元に飛んで来た。


『クロスはどうしたの?』

「師匠を知ってるんですか?」

『Σ!』


頭から血を流している白髪の少年に驚くルナ。恐る恐る近付くと傷口に手を当てて癒した。

それはルナの能力。


「姉ちゃんエクソシストッ!?」

『う…うん』

「きゃーッ!!vV」

『Σぐふっ!?』

「(ぐふ…?)」


倒れることは免れたが、少年のタックルにダメージをくらったルナは腹を押さえていた。


『ダ…ダイレクト…ッ』

「(変わった人だな…)」






























episode 01 失踪少女





















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