生徒会の一存×テイルズオブエクシリア

□怪談する生徒会2
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エリーゼとレイアの会話を聞いて僕も考えてみた。僕は怖い話は平気な方なのだがもしかしたら怖がるのが当たり前の反応で怖いと思わないで楽しいと思う方が異常なんじゃ?だとしたら……今の碧陽学園は相当異常な状態だ

「…やっぱり怪談を止めた方がいいかもね」

「そうですよ!やっとジュードも分かってくれたんですねっ」

エリーゼが笑顔になる。……やっぱりエリーゼはこっちのほうが似合ってる

「でもどうやって止めたらいいんでしょうか?真冬達のクラスでもかなり広まってましたし…」

「うーん…」

結局今回の会議では解決策は出ずに終了した






放課後。僕はいつものように杉崎先輩と一緒に雑務をこなしていた

「なぁジュード」

「なんですか?」

「あの怪談さ…やっぱり止めた方がいいよな?」

「先輩もそう思いましたか」

「あぁ…それで解決策を思いついたんだ」

「え?なんで会議中に言わなかったんですか?」

そうすれば会長とエリーゼも安心したのに

「いや…あまり良い方法じゃないからさ…」

「どういう意味ですか?」

「新しく作ろうと思ったんだよ」

「何を?共鳴術技?」

「ちげーよ!別に『行くぜ!!魔神連牙斬!!』とかやりたいわけじゃねえよ!!」

「先輩が言うと意外とそれっぽくなりますね」

「そ、そうか?……って違う!話ズレてる!」

「それで結局何を作るんですか?」

今度はちゃんと聞く

「怪談だよ」

「怪談?これ以上新しい怪談を作ったら逆効果な気もしますけど…」

「いや、そうならないようにする。これが俺が考えた新しい怪談なんだが…」

僕は先輩の作った怪談を聞いた。そしてこれならうまくいくと思った

「俺もできるかぎり怪談を広めるからさ。ジュードも手伝ってくれないか?嫌ならいいんだが」

「聞くまでもありませんよ先輩」

杉崎先輩が薄く笑う

「……そうか。やってくれるんだな」

「はい」

そして僕は怪談を広めはじめるのだった…









そう、『七不思議を全て知ったら降りかかる呪いは進化している』という怪談を…







噂を流しはじめてからしばらくして怪談ブームは収まってきた。C組でも七不思議について話す人はいない。前は話す人がいるとエリーゼがビクビクしていたのだがやっと落ち着いて教室で過ごせるようになったようだ

「ジュード君」

「ん?どうしたの真冬ちゃん」

放課後になり生徒会室に行こうとしてたら真冬ちゃんが話しかけてきた

「最近怪談を話す人がいなくなりましたたね」

「そうだね。でも良かったんじゃないかな」
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