生徒会の一存×テイルズオブエクシリア

□怪談する生徒会1
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「い、今ここで話す必要あるんでしょうか……?」

杉崎先輩はそれっぽく言ってるけど真の目的は単純に会長とエリーゼを怖がらせたいだけだ。
もちろん僕達も

「良い提案ですね先輩。これなら会長とエリーゼが怪談嫌いじゃない証明にもなりますし」

「そうだろジュード(お前も性格悪いなあ)」

「噂を止めるためにも効果的ですしね(先輩も人のこと言えないでしょ?)」

杉崎先輩と話しつつもアイコンタクトを交わし笑い合う

「そうね。まずはどんな噂なのか分からないとね」

「あたしクラスの奴に聞いたことあるぜ」

「私も知ってるよ!あの話は結構怖かったな〜」

「れ、レイアが怖がるほどの怪談…?」

「や、やっぱりやめたほうが…」

「でも七不思議の噂の内容を聞かないと対策も立てにくいですし…、ここは聞きましょう!」

「うう…真冬ちゃんまでそんなことを…」

実際、七不思議の内容を知らなくても別に対策なんかいくらでも考えられる。でも今の僕達の心情は『会長とエリーゼを弄りたい』で一致してるから絶対に怪談を聞かせたいのだ

「やめさせたがるってことは会長やっぱり怖いんじゃ…」

「そ、そんなわけないじゃない!!い、いいわよ!聞くわ!」

ナイス杉崎先輩!会長をその気にさせた!

「エリーゼはどうする?怖いならやめたほうが…」

「こ、怖くなんかありません!!わ、私も聞きますっ!」

オーケー作戦成功!

「じゃあまずあたしから行くぜ!」

深夏先輩は家庭科室の包丁に関する話で会長とエリーゼを怖がらせた。そして話し終わった後、二人とも魂が抜けたような顔になった

「おーいエリー。戻ってこーい」

「………はっ!?」

ティポの呼びかけで意識を取り戻すエリーゼ

「く、くだらない話ねっ!その程度!?」

あ、いつの間にか会長が復活してる

「じゃあ次は私行くねっ!」

二番手はレイアが行くようだ

「私が聞いた話はこの学校の体育館のバスケットゴールにまつわる話」

「ば、バスケットゴール…?」

「昔、バスケ部に所属していた男の子がいたの。その子は大会が近くなると必ずそのバスケットゴールで練習していた。その時も大会が近づいていたからいつものように練習してた…だけど」

「だ、だけど……?」

「その子は大会に出られないまま交通事故で死んでしまったの」

「え……可哀相…」

確かにこれだけなら頑張って練習していたのに報われなかった少年の話になってしまう。でも

「そんな事件が起こってからしばらくして…また悲劇が起きた」

――レイアの話はまだ続く

「女子バスケ部に所属していた女の子…仮にくりむちゃんにしとくね」

「また私!?」
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