生徒会の一存×テイルズオブエクシリア

□怪談する生徒会2
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さて、僕が話す番になったのでクラスで聞いた怪談を話すことにした

「これは去年の話なんだけど多くの生徒たちが変なものを目撃したんだって」

「……なんで一年生のジュードが去年のことを知ってるんですか?」

「細かいことは気にしない。それで目撃した人によるとそれは――『本の化け物』だったらしい」

「「本の……化け物…?」」

「………ん?」

会長とエリーゼが不思議そうな顔をしてなぜか杉崎先輩も「あれ?」みたいな顔をしている

「それは廊下を歩いていたら急に現れるらしいです。怖くなって逃げた生徒もいたらしいんですけど、離れた所で一息ついていたらまた目の前に現れたらしいです」

「「……」」

正直あんまり怖くない話だと思ってたんだけど二人とも怖がってくれた。あとなぜか杉崎先輩が納得した様子だった

「まあ今年になってから見かけなくなったらしいですよ」

「「ほっ……」」

「……まあ逆に考えればいつまた出てくるのか分からないってことですけどね」

「「……!!(ビクッ)」」

やっぱりこの二人の反応見てるの楽しいなぁ。僕以外のメンバーもそんな顔してるし

「じゃあ最後は杉崎先輩ですね」

「おう。じゃあ始めようか」

杉崎先輩の怪談が始まる

「………ある所にくりむちゃんという女の子がいました」

「またぁ…?」

「その後くりむちゃんは杉崎鍵という少年の専属メイドになりました。終わり」

「いやあああああああ!!!」

……今までで一番大きい悲鳴だったな会長。回りを見ると皆青ざめた顔をしている

「なんて恐ろしい話を作り出すんだ…」

「杉崎先輩…恐るべし…!」

「これは本当に恐ろしい話です…」

「キー君ならこういう話をするだろうと予測していたけれど…インパクトが強すぎたわ」

杉崎先輩が会長の怖がる姿を堪能する中皆は怯えきっていた。
もちろんエリーゼも

「ジュードー!私は先輩のメイドじゃなくてジュードのメイドになりたいですー!」

「うんうん、怖かったね。もう大丈夫だからね」

エリーゼが泣きついてきたので頭を撫でながらあやす。でも僕のメイドになりたいって……

(それもいいかも…)

って何考えてるんだ僕は!?これじゃ杉崎(エロ魔人)先輩みたいじゃないか!

「誰がエロ魔人だ誰が!」

「この生徒会メンバーは読心術でも習ってるんですか!?」

確か前に会長にも心を読まれたぞ…

「うう……やっぱり怪談なんてすぐに止めるべきだよ!!私以外の犠牲者を出さないためにもっ!」

実際ここまで怖がる人も珍しいと思う…

「でも…どうして皆怖い話を聞いて楽しめるのでしょう…?」

「よく考えてみたら怖いってマイナスの感情だしね…」
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