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□2/14の決心
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ごくり。



ルークはチョコを手に扉の前で生唾を飲んだ。

目の前には『生徒会室』と書かれた扉。
緊張のあまり綺麗にラッピングされたチョコを握り潰しそうになる。

昨日、四苦八苦して作ったチョコはピンクのラッピング用紙に包まれて可愛らしい赤いリボンで飾り付けられていた。



すーーー。



緊張を解すために少し深呼吸をして扉に手をかける。

(よし!・・・・行くぞ!!)

心を決め、手に力を込めた時。
中から何やら話し声が聞こえてきた。

「?」

疑問に思いつつも少し扉を開いてみる。
恐る恐る覗いた生徒会室の中にはアッシュの姿と・・・・・・



女子の姿。
あれは、確かうちのクラスの女子だ。



いや、それよりも・・・二人の距離が近い。
それはもう。
唇が、くっつく。くらいに・・・・




がたん!

ルークは思わず足を踏み外して尻餅をついた。
その衝撃で音を立ててしまい、近距離で見つめ合っていた二人の視線が扉に向く。
開かれた扉の隙間からルークの姿が見えたのか、アッシュの瞳が見開かれる。



「ルーク」



呆然と呟かれた自分を呼ぶその声にルークは耐え切れなくなって慌てて立ち上がり、その場を後にした。
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