腐りの書

□バスクリーニング
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「「・・・」」


日向家、浴室

そこで立ち尽くす二人の男


「・・・で、どうすんだい?先輩」

「俺に聞くんじゃない」


赤い髪の男、ギロロと金髪の男、クルルは何をしていいか解らず、立ち尽くしていた


「大体よ・・・何で俺達まで巻き込まれんだ?こういうのは隊長の仕事だろ」

「それも俺の知ったことじゃない・・・まぁ、仕方がないと俺は腹をくくっているから今更何でもないがな」

「・・・それもこれも全部隊長が腑抜けてっから・・・」

「それについては反論出来ない・・・と、言うかしない」

「で、その問題の隊長はどこ行った?」

「大方、冬樹とガンプラでも買いに行ったんだろ」

「・・・あのクソ隊長・・・後で覚えてろ・・・」

「・・・こうしてても時間が過ぎていくだけだ。手っ取り早済ませるぞ」

「それが出来ねぇから今こうしてんじゃねぇの?」

「・・・」


しかし、こうしてても無駄なのはクルルにも解っていた

だからといって何をすればいいのかが解らない

方や戦場でいくつもの死線を超えてきた男

方や部屋にこもり、いくつもの発明品を生み出している男

そんな二人に風呂掃除をしろなど、猫に文字を書けと言っているようなものだ


「しかし・・・夏美が帰ってくるまでに終わらせなければ・・・」

「殺されるな。確実によw」

「想像しただけで恐ろしい・・・;」

「いつだっけ?帰ってくんの」

「あー・・・詳しくは解らんが6時過ぎには帰ってくるだろう」

「あと・・・6時間後?」

「ああ」

「ふーん・・・じゃ、まぁ適当にやるか・・・スポンジとかいうのでこしればいいんじゃねぇの?多分」

「これじゃ駄目なのか?」

「・・・先輩、それ金網たわしだから。こしったら傷つくから」

「そうなのか?なら仕方ないな・・・」

「先輩さぁ・・・ホント頭悪いよな」

「う、うるさい!;;;」

「はー・・・どっかに洗剤とかいうのあんだろ・・・それまず探そうぜ」

「ああ・・・」


――10分経過


「せんぱーい。あったー?」

「これか?」

「ん、多分それ。じゃあ分担すっか。俺風呂ん中やるから先輩洗面所・・・だっけ?やって?」

「ん、解った・・・怪我するなよ?」

「しねぇよ。んな地雷でも仕掛けてあるわけじゃねぇんだから」

「そ、そうだな・・・すまん」

「じゃーな」

「ああ」
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