腐りの書

□バレンタインデーのお悩み
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「「・・・へ?」」

「静也さん、チョコ好きなのかも解らないんです。だから、迷ってるんです」


一瞬の沈黙

それをやぶったのは八面六臂


「そんなの渡していいに決まってるよ・・・だって今日はバレンタインデーだしさ」

「そう・・・ですか。やっぱそうですよね」



静也side

「・・・デリックさ」

「んー?」

「日々也の奴にチョコとか・・・渡した?」


ホットチョコレートを飲むデリックに少し不機嫌そうな顔で質問を投げかけた静也

きょとんとした表情を浮かべるデリックは少し考える仕草をしたあと、軽く笑った


「ははーん・・・愛しのつきちまくんにチョコもらえなくて拗ねてるわけだな?」

「・・・んなんじゃないよ」

「ふぅーん・・・」

「そのニヤニヤやめろ」

「で?俺渡したけど・・・それが?」

「・・・そっか」

と、そこへ


「おや、デリック様に静也様、こんにちは」

「でりー!しずやくーん!」

「・・・うげ、サイケ・・・」

「お、執事じゃん。元気?」


静也の動きがなくなった

二人共片手にチョコを持っていたのだ

可愛らしくラッピングされたチョコを


「・・・執事、サイケ、ちょっと聞いていいか?」

「いかがなされました?」

「んー?」

「その・・・手のチョコってさ・・・」

「ああ、これですか?今朝ろっぴ様が私に下さったものですよw」

「おれもっ!つがるがくれたんだっ!まっちゃのちょこだよw」

「・・・」
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