紅色ノ旋律
□第91話〜第120話
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第91話 未知なる扉の先
一方、リジアと王子はと言うと…。
「いててて…」
「あ、美女さんやっと気がつきましたか?」
扉を開けて、いつぞやの展開のごとく、どこかへと落ちたリジアと王子。
周りは薄暗く、気味悪かった。
「一体どうなってんだ、この城は。薄気味悪いし、ヒューヒューいってるし…喉は渇くし!」
「僕も、城にこんな所があるなんて知りませんでした。でも折角ですし、人探しがてら探検でもしましょう!」
こんな時でも堂々としている王子。さすが肝が座っている。
しかし、そんな呑気な王子にリジアは小さく溜め息を吐いた。
「そういや調べたい事があるって言ってたけど、ここになんかあったり…」
「しっ!…聞こえます」
そう言って王子は、音のする方向を指差す。
その先にあったものは…。
「…水?あー水!喉渇いて死ぬかと思った!」
そう、そこにはさやさやと水が流れていた。リジアは目を輝かせて、水の元へと駆け寄る。
そんなリジアの後ろで王子は自分達の周りの異変に気付く。
「これは……美女さんっ!!それを飲んじゃダメだ!!」
血相を変えて王子は、リジアの元へと駆け寄った。
作者コメント
前回はふざけてごめんなさい。ノリで言った。今は反省してる←