紅色ノ旋律

□第481話〜
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第481話 それはなんの為に


数メートル先を歩きながら汚水を見るシィダ。
そしてそれを更に見るリジアとジーク。


「さっきから凄い真剣に汚水を見ている…何か探してるのか…?」
「恐らく、先ほど奴が私達に聞いたものだろう」
「…じゃあ、それがシィダの手に渡る事はないな。俺達がもう既に…」


しっ!
とジークが自分の唇に人差し指を置き、もう片方の手でシィダを見ろと促す。
見るとシィダは小さな瓶を取り出し、中に入った液体を汚水に一滴落としていた。


「!!?」


その瞬間、人をもたやすく殺してしまう程汚れきったあの汚水が、忽ちキラキラと思わず口にしたくなるくらい綺麗な水へと変わっていく。
もしやシィダは言うほど悪い人間ではないのかも知れない。

そんな事を思ったが。


シィダはこちらに振り返り、ニヤリと笑った。
……やはり、尾行はバレている。

戦いになるのは正直避けたい二人は仕方なく引き返そうとしたが。


「お前達。邪魔をしない喋らないを守れるなら着いて来い。ただし破れば殺す」



作者コメ
あと20話で500話!
そろそろ例の企画で皆さんの空いてる時間を聞きますねー\(〇・∇・〇)/
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