短編

□女の子の日
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「ど…どうしよ…」


俺は今薬局にいるわけで。

親切にも「生理用品」と書いてある札がぶら下がってたのでそれはすぐに見つける事ができた。

でも問題はそこから…



「何を買えばいいの!?」


生理用品といっても種類の違うものがたくさんある。

多めとか少なめとか…一体なんの事なのかさっぱりだ。


そして俺がここにいる事の気恥ずかしさ。

学ランで来てしまったために周りからの視線がかなり痛い。

ここは私服で来るべきだったかな…

学校に電話とか行ったらかなり面倒臭いし。


だから早く済ませたいのに…何を買えばいいかわからないなんて情けない。

でも早くしないと神楽が…


「何かお困りですか?」


ビクっ!!


後ろから女の声がして振り返ると若い女性店員が笑顔で立っていた。


もうここはしょうがない。

恥でもなんでもいいから!


「あ…あの、妹がその…せ、生理になっちゃって…でも何買えばいいかわかんなくて…」


あぁ俺ドンマイ、

何なのこのたじろぎ様は…



「そうだったの…妹さんに…そう…」

あぁ逃げたい。

まぁ学ラン来てこんなコーナーうろうろしてたら怪しまれるはずだ。


「そ…そうなんです!初めてで親いないしどうしたらいいかわかんないし。な…何を用意すればいいんですかっ」

店員はにっこり笑って言った。


「まずはナプキンを用意してね。うーん…ここら辺がいいと思うわ。使い方は見ればわかると思うけど」

「はぁ…」

「あと一応これも買っときなさい。夜とかはこっちのをつけてね」

店員はことこまかに説明してくれた。

俺はとにかくこの場から早く離れたかったので出された物をそそくさとレジへ持っていった。


「妹だなんて言わなくてもいいのよ」

説明してくれた店員がレジをしてくれて言ったのがこの一言。


「は?」


店員はニコニコとして続けた。

「わからないなら素直に言いなさいな、学ランなんて男装しないで」


…今イチ意味がわからない。

つまりこの店員は俺が女って思ってるわけ?

「…どーも」


怒る気力もなくて走って薬局を出た。

もう二度と来ないからな、ここの薬局




****


「神楽っただいま!!」


「あ…おかえりアル…兄ちゃん」


急いで家に帰ればぐったりとソファに横たわる神楽。


「神楽!生理用品買ってきたからこれ下着につけて!!」

「う…うん」

「あと夜寝る時とかはこっちの大きいヤツ着けるんだよ!」

「わ、わかったネ」

「一人でできる!?兄ちゃんも一緒に…」
「一人でできるアル!!」



神楽は真っ赤になってトイレに入った。


大丈夫かな…神楽…


なんていろいろ考えてたら神楽が出てきた。


「あの…兄ちゃん?」

「あ、神楽。大丈夫?」

「うん…あのね」





「あ…ありがとうアル!!」




「!」


ありがとう…


「か、神楽?どーしたの」

神楽は俺にスリスリと頬をよせてきた。

普段ならこんな事絶対しないのに…


「私兄ちゃんがいなかったら何もできなかったネ…薬局行って恥ずかしかったでショ?ありがとネ!」





あぁ…なんか


こんなのも悪くない








女の子の日

(生理っていいね)

(…団長大丈夫か)



後書き

うわー!!まとまらなかった!!

兄ちゃんが女の子の物を買うってなんか萌えませんか?

ちなみに学ランは普通の規定の物です。中学生だから…


 
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