夢のもつれ
□母さん
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食事を終えた後、私は自室に戻りぼんやりと高杉の事を考えていた。
アイツに初めて会ったのは満月の夜。
ヅラが行方不明になり、新八と共に探し回っていた時船に乗り込みアイツに出会ったのだ。
ーー正直に言えば気味の悪い奴だった。
体がコイツはヤバイ、と言っていたし何よりも空気が一変した変な感じただった。
「…また会わなきゃならないなんてナ」
ふぅ、と無意識の内に溜め息を漏らしてしまう。
なぜ神威は私を連れていくんだろう。
対談なんて別に私がいても邪魔なだけだろうに。
「変アルなー…」
ここに来てから神威は変だと思う。
大体なんで私を春雨に置いたのかがわからない。
アイツは私の事嫌いなはずなのにーー
「…考えてもしょうがないネ!神威に直接言うアル!」
迷いを降りきるように部屋を出た。