短編

□捧げ物
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青ウサギ様へ

相互ありがとうございますm(__)m
リクエストの兄沖神ギャグでございます←

お気に召すかどうか不安ですが…

宜しければ貰ってやってくださいませ!!





どちらが本物?




「ふー…やっぱり地球は暑いなー」

紫色の番傘が江戸を行く。

似たような番傘を持つ少女がこの町にはいるが、この番傘の持ち主は少女ではない。


その少女の兄、だ。

彼の名は神威。

あの宇宙海賊春雨の第七師団長で、夜兎族だ。

もちろん彼の性別は男…

しかし!!



「うーん…なんか股がスースーするし…神楽こんなの着てたんだ〜」


そう、彼は女物の赤いチャイナドレスに髪をお団子に結わえていたのだった…

その姿は彼の妹、神楽に瓜二つ。


何故こんな格好をするのか?


それはもちろん…


「神楽についてる悪い虫を懲らしめるためだヨ☆」


彼はここ数日、神楽の様子をずっと見ていたのだ。

すればどうか。

神楽はシンセングミとか言う集団の栗色の髪の青年にべったり。

あっちはあっちで神楽にちょっかいばかりかけてイチャイチャ!

あろうことか、昨日は公園の影で…キ、キス…!!


というわけで今に至るのである。

神威は朝早くからそのシンセングミの栗色くんに「公園で待っている 神楽」と手紙を出して置いた。


あちらは彼の事など知らず神楽に会うため急いで来るだろう。


「これから神楽が(俺が)何をするか…知らずにネ」←黒笑





そんなこんなで公園についた神威はすぐに栗色頭を見つける。


「チャイナ!」

「待たせてごめん、アル〜。」


「…?」


神威は神楽のしゃべり方を思い出しながらカタコトでしゃべった。


しゃべり方がぎこちないが仕方ない…神楽とは何年も口を聞いていないのだから。


「どうかした、アル〜か?」

「いや、こっちが聞きたいでさァ。何ですかィそのしゃべり方…」

「何でもないヨ、アル〜」

「それにお前声も変だぞ、なんか男がムリして高い声出してるみたいでさァ…」

「風邪引いてるんだヨ、アル〜気にするな、アル〜。」


「背も高くなってる…っていうか俺と同じじゃねーかィ。」


「気のせい、アル〜」


神威は誤魔化そうと必死だ。


「それになんだィそのアホ毛!引っこ抜けばハゲるんですかィ?」


ピキッ…


「殺しちゃうぞ」


「は?」


しまった!という顔でとっさに口に手を当てた神威。


それを栗色頭は不思議そうに見ている。


「えと…私、は〜あのハゲみたいには〜…ならないヨ、アルー」


と、その時。


グイっと神楽(神威)の手を栗色頭がつかみ、体を密着させた。

…この体制は、


「なんかお前変だけど、俺ァムラムラって来ちまいやした…いいよな?」


これは間違いなくチューだ!!

ふふん…ここで拒めば…


「なぁぁぁにやってんだァァァァァクソ兄貴ィィィィ!!!


どかっと本物の神楽が偽物神楽に飛び蹴りを一発。


「は!?チャイナァ!?」


「ありゃりゃ…作戦失敗 」
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