短編

□兄神短編集
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あなたを想うたび





「兄ちゃん遊ぼ−」
「兄ちゃん髪結んでー」
「兄ちゃん大好きアル」


思えば私はずっと兄ちゃんに甘えてて何かある度に兄ちゃん兄ちゃんって…
だけどあなたは文句も言わずに遊んでくれたり髪を結ってくれたり。
大好きって言ったら抱き締めたりもしてくれた。
だから私は自分で何かをしようとせずに兄ちゃんを頼ってたんだ。

「弱い奴に用はない」

突然つきはなされて自分の不甲斐なさを痛感する。ごめんネ弱くて。
兄ちゃんに甘えてばっかりで。
私もう兄ちゃんに甘えないヨ。
強くなるからだから早く

帰ってきてヨ。



兄ちゃん


あなたを想うたび
私は悲しくなるんだ。






END
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