夢のもつれ
□交錯
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信じられない、いや信じたくない。
咲夜の兄を殺したのが神威だなんて…
「私は兄さんの敵をとるために今までここで働いてきたのよ。そしてチャンスが来た…今日アイツが現れるなんて!!」
「……」
「神楽だってわかるでしょう?あなたの兄さんが分けもなく殺されたらどう思うの?」
その兄さんが咲夜の憎き相手神威だ、なんて言えるわけもないだろう。
「で…でも神威は強いネ!そんな簡単に殺られる相手じゃないヨ」
咲夜はピクリと動きゆっくりと神楽を見上げた。
その瞳は兄弟を見守る優しい瞳ではなかった。
「それでも…私はやる」
咲夜はそれだけ言って出ていってしまった。