atonement for beautiful sins
□第1次×少年×会場?!
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「いらしぇーい!」
中はごくごく普通の定食屋である。
店の人が
「ご注文は?」と続けて聞く。
「ステーキ定食」
キリコが答える。それにピクリときた店の人は
「焼き方は?」
と質問追加。
「弱火でじっくり」
「あいよ」
…伝わった。それが合言葉なのか……?
「お客さん 奥の部屋へどうぞ!!」
若い女性が誘導してくれる。
奥の部屋に入ると、ちゃんとステーキが置いてあった。
すると不意にキリコが
「1万人に1人……。ここにたどり着くまでの倍率さ。
がんばりなよ。ルーキーさん達。お前らなら 来年も案内してやるよ」
そう言って部屋を出て行こうとしたが
「「ちょっと待って」」
とゴンとルイに呼び止められる。
そしてゴンは右手、ルイは左手を出して
「「ありがと キリコ」」
握手をしてキリコは出て行く。
キリコは自分の両手をまじまじと見つめ
ふっ、……ゴンとルイートか。面白いやつらだった。また会いたいものだ。
♢♦♢
キリコが行ったあとゴンはステーキの乗ったプレートに火をつける。
「しかし失礼な奴。これじゃあまるでオレらは今年受からねぇみたいじゃねぇか」
ステーキをほおばりながらレオリオは言う。
「3人に1人」
「ん?」
「ルーキーが合格する確率だそうだ。それほど厳しいのだろう」
「「 なりたいのかなぁ?
でもさぁ。何でみんなはそんな大変な目にあってまでハンターに
なりたがるんだぁ?」」
2人の言うことにクラピカとレオリオはア然。
「お前ら。本当に何も知らねぇでテスト受けにきたのか?!」
「「うっ………」」
「「 儲かる なんだぜ!!
ハンターはこの世で最も 仕事
気高い なのだよ!!」」
スパーンと真逆の意見を述べた2人の間に火花がチラリ。その後も2人は自分の意見を言い合い。
ゴン、ルイは何が何だか……。
そうこうしているうちに下に着き
(あっ、そうそう。言ってなかったけどこの部屋はエレベーターになっていてさっきからずっと下にさがっていたのだ)
ウィィィィィィィィィンッ、と戸が開く。
4人は扉を越えた。
すると
そこにはたくさんの人がいた。そして何より先ほどと空気がガラリと変わる。
…そう、異質に……。
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