atonement for beautiful sins

□第1次×少年×会場?!
2ページ/5ページ


「いらしぇーい!」


中はごくごく普通の定食屋である。
店の人が

「ご注文は?」と続けて聞く。
「ステーキ定食」
キリコが答える。それにピクリときた店の人は
「焼き方は?」
と質問追加。

「弱火でじっくり」

「あいよ」

…伝わった。それが合言葉なのか……?

「お客さん 奥の部屋へどうぞ!!」
若い女性が誘導してくれる。


奥の部屋に入ると、ちゃんとステーキが置いてあった。
すると不意にキリコが

「1万人に1人……。ここにたどり着くまでの倍率さ。
がんばりなよ。ルーキーさん達。お前らなら 来年も案内してやるよ」

そう言って部屋を出て行こうとしたが

「「ちょっと待って」」
とゴンとルイに呼び止められる。
そしてゴンは右手、ルイは左手を出して
「「ありがと キリコ」」

握手をしてキリコは出て行く。

キリコは自分の両手をまじまじと見つめ
ふっ、……ゴンとルイートか。面白いやつらだった。また会いたいものだ。

♢♦♢

キリコが行ったあとゴンはステーキの乗ったプレートに火をつける。

「しかし失礼な奴。これじゃあまるでオレらは今年受からねぇみたいじゃねぇか」
ステーキをほおばりながらレオリオは言う。

「3人に1人」

「ん?」

「ルーキーが合格する確率だそうだ。それほど厳しいのだろう」

「「                             なりたいのかなぁ? 
  でもさぁ。何でみんなはそんな大変な目にあってまでハンターに
                               なりたがるんだぁ?」」

2人の言うことにクラピカとレオリオはア然。
「お前ら。本当に何も知らねぇでテスト受けにきたのか?!」

「「うっ………」」

「「           儲かる   なんだぜ!!
  ハンターはこの世で最も    仕事
             気高い   なのだよ!!」」

スパーンと真逆の意見を述べた2人の間に火花がチラリ。その後も2人は自分の意見を言い合い。

ゴン、ルイは何が何だか……。
そうこうしているうちに下に着き

(あっ、そうそう。言ってなかったけどこの部屋はエレベーターになっていてさっきからずっと下にさがっていたのだ)

ウィィィィィィィィィンッ、と戸が開く。

4人は扉を越えた。


すると

そこにはたくさんの人がいた。そして何より先ほどと空気がガラリと変わる。


…そう、異質に……。


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ