atonement for beautiful sins

□ワナ×ヒソカ×TRAP!
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[……ですから、しっかりと私の後をついて来て下さい。]


サトツさんはこう言ったが、みんなは外に出られてすがすがしい気持なのかあまり気にはしてなかった。

すると、突然。

「ウソだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁああ!!」

と声が…。そして物陰から、傷だらけの男が1人。

「そいつは偽物だ!! 試験官じゃない オレが本当の試験官なんだ!」

突然のことに戸惑う受験生たち…。

「そいつは、ハンター試験に集まった受験生を一網打尽にする気なんだ!!」
男はサトツさんを指さす。

ますます受験生は混乱する。

「みんな騙されてはいk……」

男がしゃべっていると何かが飛んでくる。

それは、トランプ…。
男が気付いた時にはもう遅い。

それは男の顔面をきっちりととらえていた。
それと同様にトランプはサトツにも
しかしこちらはあっさりと受け止めている。

……。いや、そこまではわかる。しかし

何故オレにも?! どうすんだ? 
オレの動体視力がなかったら刺さってたぞ!! 間違いなく!
しかもハートのエース?!

「ふざけんな! どういうつもりだ?!」

ルイにも投げられてたようだ。
ルイは手に握られてるトランプをぐしゃりと握りつぶす。

「なるほどなるほど♧ そっちが本物だね♡」

「無視か?! さぞ気分いいだろーな オイ」

しかし、ヒソカは聞こえない…、と思いこむようにしたようだ。

受験生の視線はトランプで戯れている彼に集まっていた。

「試験官というのは審査委員会から依頼されたハンターが無償で任務に就くもの♤
我々が目指すハンターのはしくれともあろうものがあの程度の攻撃を防げないわけがないからね♢」


そして受験生たちはサトツを見る。

「ほめ言葉として受けとっておきましょう。
…しかし次からはいかなる理由でも私への攻撃は試験官への反逆行為とみなして失格とします。 
よろしいですね」

「はいはい♢」

「ではまいりましょう。二次試験会場へ」

「ルイ、ご愁傷様」
彼女の隣では、ゴンが苦笑いを浮かべていた。
「……もういいよ……」


♢♦♢


―受験生、311名。ヌメーレ湿原へ突入

これからまた、あのマラソン地獄がお待ちかね♡


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