atonement for beautiful sins U

□情報×幕開け×手がかり
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キルアがこのゲーム名を取り寄せようととあるサイトにて検索をかけた結果だ。
この画面を見て、
「あれ?」
とゴンが首をかしげる。

「条件に合う店がないってことだな」
キルアはそれに応え、条件を変え再検索するも、やはり、0件。

「存在してんの、このゲーム……」
自ら、そのゲーム内で過ごしたかもしれない、というルイでさえ、疑う始末であるから
残り二人も、どうなってるの、と怪訝に思う。

顎に手を当てて少し考えるそぶりを見せたキルアは
「在庫がない、ってことか……、それともすでに市場に出回ってないか、ってとこかな」

「それって、販売中止とか?」
ルイの問いかけに
「そう、それとか個人の作ったもので売り物じゃない……、とかね」
と続けると、とにかく調べてみよう、と彼はキーボードをたたき続ける。

「んー……、ちゃんと正規のルートで販売されたゲームソフトではあるんだな」

パソコンの画面に出てきた情報を見てキルアが呟く。
その画面を見ていたゴンが、「これ……!」と指差した。

「ハンター専用?!」
と、驚く声があがるが、それだけではなかった。
さらに、その下、販売価格で3人の声が重なる。

「「「58億?!」」」

「はは……、すっげー、ハンターってやっぱバカだわ」
脱力したように笑うルイに
「なんちゅーデタラメな値段だ?!」
と叫ぶキルア。

「販売個数100個っていうのは?」
というゴンの素朴な質問に
「少ねーよ」
とキルアは即答した。

これは売り切れだと判断した彼らは、メーカーに問い合わせてみたのだが、絶版になっていて再生産の予定がないことを知った。

「どーする?」

中古でも出回っていない、そもそもお金すら足りないしお手上げだ、という様子でキルアはゴンを仰ぎ見た。

「知ってる人の中に持ってる人がいれば簡単なんだけどなぁ」
ルイの言葉を受けたゴンが
「ゲームとか電脳ネットに詳しい人っていないかな」
と問いかける。

ルイは心当たりがないわけでもない、そもそも情報屋である彼なら何か確実なヒントは持っているであろうと思う。
しかし、それを発現する前に−発現する気があったかどうかは定かではないが−
キルアがいた≠ニ声を上げる。
しかし、その顔はいかにも嫌そうな顔である。
本人も、こいつにかけるの嫌だなー≠ニぼやきながらも、携帯を操作していた。


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