■過去拍手文置き場

□■暑い季節に足を踏み入れたソルジャー達は己の装備に逡巡する。
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■暑い季節に足を踏み入れたソルジャー達は己の装備に逡巡する。



「あっついなー」

見上げると、嫌がらせのように輝く太陽。
コスタでの任務は、気温と、日差しとの戦いでもある。

流れる汗を拭い、手でパタパタと扇ぐ。

「これ、塗っておけ。」
頭の上に、ちょこんと小さな容器が置かれた。

「んん?」
振りかえると同時に、降ってきた容器をキャッチし
声の主、セフィロスを見上げる。

「去年も、日焼けで大騒ぎしただろうが。」
「ありがと」



強烈紫外線カット、と書いてある容器から、
乳液状の液体を出し、肩、顔、など、露出している部分に塗る。
一瞬、
ヒヤリとするのが、心地よい。



いつもいつも、抜かりがないなぁ、
と、用意周到な上司を感心して見上げる。

少し離れたところで、指示を出している後姿。
どんな時でも、しゃんとしてて、美しいなぁ。と、心の中で称賛する。



そう、どんな時でも。
寒さにも負けず、薄着で・・・
そこまで考えて、ある考えに行き着く。

ニヤ。
思わず、頬が緩む。

しばらく観察していると、
セフィロスが隊を離れ、一人で歩き出す気配。
チャンス!!

音もなく忍び寄り、
「とうっ!」
レザーのコートをめくってみる。

「!」
無表情で驚くセフィロス。


「やっぱりね」
「当然だ。俺は、寒いのも暑いのも嫌いだ。」
ドヤ顔で言い放つコートの裏側には、薄型の保冷剤が、びっしり貼り付けてあった。

寒さに負けず、カイロを張り付け、
夏の暑さには、保冷材。

気温の対策も完璧なセフィロスであった。


拍手ありがとうございます♥
2015.5.22 icenine
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