drrr!!

□些細な復讐心
3ページ/4ページ



from:orihara.hito-love@xxxx-xxx
title:無題
ちょっと三好君、今日のはいくらなんでも酷いんじゃない?俺の天敵のシズちゃんに事務所の場所を教えちゃうなんてさ
俺のオフィスぐちゃぐちゃになっちゃったし、シズちゃんに場所を知られちゃったからもう使えなくなっちゃったんだけど。





from:三好吉宗
title:Re
どちらさまですか?あなたのメアド、アドレス帳に載ってないんですけど。
変なメール送ってくるようならアドレス拒否指定しますけど?





from:折原臨也
title:Re:Re
やだなあ、本当はわかってるんでしょ?
俺だよ、俺。





from:三好吉宗
title:Re:Re:Re
俺俺詐欺ですか?電話じゃないと意味ないんじゃないですかそれ。



from:折原臨也
title:Re:Re:Re:Re
辛辣だなあ。あくまでシラを切るつもり?ま、別にいいけど。
結局君とはまともに話できなかったし、ちょっと残念だよ。そっちでの出来事とかいろいろ聞きたかったんだけどね。
次に池袋に来たときは真っ先に俺のとこに着なよ。面白い話でも用意して待ってるよ。
ああ、飛び切りおいしいお菓子でも用意してあげるよ。何が入ってるかは……保証しないけどね。
それじゃあ、元気でね。








「………………」
 なんでこう、あの人はどこか憎めない言葉をかけてくるんだろう。確実に手のひらで踊らされているのはわかっているけど。わかってるけど!
「嬉しくない! 嬉しくなんてないから!!」
 携帯をベッドにたたきつける。心臓がどきどき言っているのは急に激しい運動をしたせいだ。うんそうだ、そうに違いない。
 溜息を吐いてもう一度携帯を手に取る、と、新しいメールが届いたみたいだ。また臨也さんだろうか。




from:折原臨也
title:プレゼント
そういえば、この間君をシンガポールに送った時に撮った写真があるから、送ってあげるよ。

添付:001844.jpg




「写真?なんだろ……」
 添付ファイルを開いた僕は、今度こそ顔を真っ赤にして携帯をベッドに向かって投げつけた。



「臨也さんのばかああああぁぁぁぁ!!!」



 開いたファイルに入っていた写真。それは、薬を盛られて眠っている僕を抱きしめ、髪にキスを落とす臨也さんの姿だった。




NEXTあとがき&おまけ
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ