【 ポラリスを君と 】

□【6日目の夜:友達】
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ガブナー「ステラ、急で悪ぃが、今すぐ荷物をまとめてくれ。
     ちょっとしたトラブルがあってな、次の町に行くことにするぞ」



今まで、特に目的もなく、村やら街やらを転々として、自由に旅してきたあたし達。

今回も勿論そうで、割と賑やかな街に、昨日辿り着いたばかりだったんだけど―…。


外から出て戻ってきたガブナーの、少し慌てた様子に、あたしは宿のテレビから、彼に視線を向けた。



ステラ「う、うん、分かった。
    別に、大丈夫だけど…何があったの?
    …もしかして、アナタがバンパイアだってことが、周りにバレちゃったとか…!?」

ガブナー「いや、その心配はない。
     “トラブル”ってのは、ソレとは別件だ。
     これから、ある町にいる、オレの友人に会いにいくぞ」

ステラ「えっ、ガブナーの…友達?」

ガブナー「ああ」



その友達と、彼の言う“トラブル”が、どう関係するのかしら…。


あたしはそう疑問に思ったが、すぐに、“ある事”と結びついた。

“彼の友”、“トラブル”、そして―…『マーロック』…!


あぁ、そうか…遂に、“物語に入る”んだわ………。



ガブナー「そいつの名は、『ラーテン・クレプスリー』。
     前にもお前に話した、17年ぶりに会う、オレの大事な友だ」





【6日目の夜:友達】 ―トラブルは縁の味がする―



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