【 ポラリスを君と 】

□【3日目の夜:夜空の下で】
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雨が降り続いていた、“あの頃”を思い出す。

路上に1人、膝を抱えて途方に暮れていたのを思い出す。

自分に向けられてた視線が、冷たかったのを思い出す。


そして―…。


雨が久々に止(や)んで、虹が架かった“あの頃”を思い出す。

孤独だった自分にかけてくれた、暖かい言葉を思い出す。

何の躊躇(ちゅうちょ)もなく差し伸べてくれた、その大きな手を思い出す。



ガブナー『そういやぁ、お前の名前、何て言うんだ?』



思い出して、思い出していく。


そう、“あたし”は―………。





【3日目の夜:夜空の下で】 ―旅は思い出の味がする―



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