10/15の日記

19:39
■平子先生と黒崎くんラブコメ20のお題-5(修正中10/15)
---------------
【05.あと3時間で恋に落ちる予定です】
→修正しながら連載再開致します(10/15)



「まぁ、ムサくいトコやが入ったってや」

 ガチャリ。
 広く明るい共同フロアに小さな金属音が響く。
 先生はズボンの後ろポケットから取り出したソレでドアを開くと、後ろで立っていた俺をなかへと招き入れる。

「……おじゃま、しまーす」

 おっかなビックリ招かれた玄関へと足を踏み入れれば、後ろからパタリと、重い扉がやけにスムーズな感じで閉まる音が聞こえた。

「悪いんやけどオレん家には客用スリッパみたいな気の利いたもんないからカンニンな?」

 そう言いながら先生は、まごつく俺を他所にさっさと例の奇抜なビーサンを脱いでしまう。
 そうして学校では滅多に拝めない白い裸足に釘付けでいた俺を他所に、間接照明に照らされた細長く青白い足は、毛足の長いカーペットの上を音も立てず奥へ奥へと歩いて行くのだ。

「あっ、ちょっ、先生タンマ!」

 廊下の向こう――部屋へと消えてしまった薄い背へと俺は縋るよう、つい……情けない声を漏らしてしまう。

 ……だって……、だって、さぁ? ………先生、これって。

『――――これっ、てー。アパートって言わねぇ……よ、なぁー?』

 オートロック。
 セ○ム設置。
 部屋の扉はカードキー。

 先生がアパート≠ネんて言うもんだから、てっきり二間くらいの畳み部屋なんかを想像していたんだけど――、


「――この玄関に敷かれている石ってもしかしたら大理石ってーいうヤツか?」

 玄関の間接照明で光る足下の石はやけに高そうで、裸足の先生が音もなく歩いたそこには毛足の長い絨毯だかカーペットが敷かれていて。

「このめちゃくちゃ豪華そうな絨毯の上を現役男子高校生のやたら汗がにじむ足で歩けと?」

 ああ、先週遊子がユニクロで新しい靴下を買っておいてくれて本当に良かった。
 汚れとか、シミとか、それこそ穴なんか空いていたら最悪だ!

 心の中で出来の良い妹に感謝をしながら、
俺は極力泥を落とさぬよう気遣いながらも靴を脱ぐ。
 そうして絨毯に足の裏をくすぐられるといった初めての経験をしながら、
先生の後を追うよう廊下を歩いていった。


※途中!







前へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ