不思議な国の時間割
□目
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〜1時間目U〜
〜幸村・真田・柳〜
幸「…これは…」
こちらも広場の端で箱を見つけ、問題に頭を悩ませていた。
真「まったく、謎解きなどたるんどる!!」
真田は苦手分野のようだ。
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Q.{柳蓮二}はA.Bどちらに入る?
A…大石秀一郎 B…菊丸英二
佐伯虎次郎 葵剣太郎
跡部景吾 樺地崇弘
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幸「蓮二。君はこういうのは得意かい?」
柳「苦手ではないが、得意でもない。…あと20分か…少し待ってくれ」
珍しく柳まで頭を悩ませた。
真「名前にヒントがあるのか?」
柳「そうだな。文字数や性格、プレイスタイルも全く違う。名前の漢字や読みに共通点があると考えるのが妥当だ」
幸「…文字か……あ!」
真「何かわかったか?」
柳「…フッ、成る程。俺も分かったぞ」
幸「答えは“B”だね」
真「…何故だ…?」
柳「Bは全員名前に植物の名前が入っている。菊丸の“菊”、“葵”、樺地の“樺”。そして、柳蓮二の“柳”または“蓮”」
真「…成る程」
すると鍵が開いた。
幸「よし、時間がない。早く戻ろう」
3人はソレを掴み、アリスの元に走った。
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最初に皆が別れたスタート地点では、落ち着かない様子のアリスと猫の姿のホルシアが待っていた。
ホ「…アリス、あいつらが気になる?」
ア「だって…進めなかったら意味ないし…」
ホルシアは塀の上からアリスを見下ろした。
ホ「…だね。まぁ、あいつらがどんな風に動くかにもよるけどね」
丸「おーい!」
ア「来た!」
仁「時計持ってきたぜよ!」
ホ「こっちも」
幸「少し遅れてしまったね」
授業終了5分前に全員集合した。
ア「よかった…間に合いましたね。1時間目の課題はクリアです」
切「っしゃ!」
ア「では、授業終了ということで、これから失われた過去を思い出すヒントとなる映像を、皆さんの脳内に流します」
幸「ヒント…?」
ア「では、いきます」
アリスはポケットから鍵と立方体のボックスを取り出した。
そのボックスには6面それぞれに番号と鍵穴が付けられていた。
アリスは鍵を1の面の鍵穴に刺した。
*