A Battle In AnotherWorld
□-暴かれる悪事-
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Epic13
幸「本当、ショックだったな」
試合の翌日、私達いつものメンバーは中庭に集まって昼食を食べていた。
柳「流石にあれほどのストレート勝ちだとな、皇帝の名も返上する勢いだ」
切「今の副部長なら俺も勝てる気するっス」
丸「そりゃあ、まともに練習してない状況で幸村くんに勝つなんて、息を止めて100m泳ぐようなもんだろぃ」
幸「…丸井、ちょっと上手い」
丸「ちょっとかよ」
皆笑っているけど、ショックだろう。
特に赤也くんは真田に憧れてた面もあるから、尚更。
柳「それで、万南。次はどうする?」
未咲「一気にカタつけちゃったほうがよくない?」
幸「そうだな、大会も近いし早いほうがいい」
『…うん、今日の放課後に全てを終わらせる』
今日の放課後が、アイツの最期。
そして…私の最期でもある。
丸「なぁ、万南」
『何、ブン太?』
丸「あのさ、放課後全て終わったら話したいことがあんだ」
『……分かった、放課後ね』
丸「おぅ!約束だかんな!!」
まるで向日葵が咲いたようなブン太の屈託のない笑顔は、私には眩しすぎた。
放課後…私には、話を聞く時間はあるのだろうか。
*