A Battle In AnotherWorld
□-立海探偵団の罠-
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Epic12
放課後
私、久遠未咲は、ブン太と切原の3人で屋上に来ていた。
切「本当にここで受け渡しがあるんスかぁ?」
未咲「私の情報網なめないでよ、切原」
私は今日、あるルートから夢丘が盗んだ私物を高値でファンに売っている、という情報を手に入れた。
ファンクラブ会長の特権かな。
私達は屋上の給水タンクの影になるように、ビデオカメラとデジカメをセットした。あとは、現場を押さえるだけ。
丸「おっ、誰か来たぜぃ」
ブン太が指差した方向を見ると、女生徒が数人屋上に入ってきた。
どうやら、受け渡しの相手らしい。
すると数分後、夢丘が屋上に現れた。
切「うわっ、マジで来た!」
未咲「しっ、静かに!」
私はビデオカメラで録画をはじめた。
夢丘は早速話を進めていく。
鈴「絶対にバレないでよぉ。手に入れるの苦労したんだからぁ」
女「わかってるわ。それより、ほんとにいいの?」
鈴「いいのぉ。じゃ、引き替え♪」
女「はいはい」
女生徒はお金が入っているであろう茶色い封筒を夢丘に渡した。
鈴「まいどぉ♪じゃあね」
女生徒は私物が入った紙袋を大事そうに抱え、屋上からいそいそと出ていった。
夢丘は封筒の中身を数えだした。
鈴「…チッ、1万かよ」
丸「うわっ、口悪ぃ!」
未咲「静かにっ!」
鈴「結構いい金になると思ったのになぁ。期待外れ」
夢丘は撮られているとも知らずに、面白い程に自爆していく。
しばらくして、夢丘が屋上から出ていく。
丸「いやぁ、衝撃的だったなぁ」
切「なんか探偵みたいで面白いっスね!!」
未咲「とりあえず、私達のミッションは完了ね。万南達の所に行こう」
私達はテニス部部室に向かおうとした。
しかし、男子生徒の会話に、思わず足が止まった。
男「聞いたか!?B組転校生の柏木があの幸村とタッグ組んで、真田と仁王にダブルスで勝負してるらしいぜ!!」
未咲「!?」
丸「幸村くんとダブルス!?」
切「はやく行きましょう!!」
私達は、テニスコートに向かって走った。
*