誇り高きシンドリアの梟
□接触
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「やぁ、こんにちはおねえさん」
「こんにちは何か御用かしら?」
ヒナホホが仕入れてくれた薬草の入った袋を持って調合室へ入ろうとしたと同時に
小さな来訪者から声を掛けられた
「僕はアラジン、実はおねえさんに助けて欲しいことがあるんだ」
「助けて欲しいこと?」
その来訪者はそう言って大きな瞳を困ったように揺らす
「私で役に立てるなら」
「良かった、おねえさんならそう言ってくれると思ったよ!」
そう言ってその子は私の手を掴み道案内をする
この子が四人目のマギ……不思議な子だ
「僕の大事な友達を助けて欲しいんだ」
その眼は酷く悲しそうで
見てられなくて目をそらす