誇り高きシンドリアの梟

□燃える様な赤
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「あの、モルジアナ様」

「え?あ、きゃっ!」

「危ない!」



何してるんだ俺は……

俺の掛けた声に反応した瞬間モルジアナ様の乗ってる台が崩れ倒れる

とっさに彼女を受け止める



「す、すみません」

「あの、大丈夫ですか!!」



声を掛けると同時にドスッと分厚い本が俺の頭に落ちる

脳天からつま先に掛けて言い様のない衝撃が走った

かっこ悪いなぁ……



「だ、大丈夫ですか?」

「は、はい、それよりモルジアナ様のほうは大丈夫ですか?怪我はされてませんか?」

「私は、大丈夫です」

「よかった、女性に傷をつけたらししょーに窓から突き落とされます」

「すみません、私が落ちたばかりに……」

「え?あ、いや、俺あ、えーっと私が突然声を掛けたからいけないんですすみません」



瞬と俯いてしまったモルジアナ様に必死に弁解をする



「そ、それより!モルジアナ様は此処で何か探しものを?」

「あの、」

「はい、」

「敬称外していただけませんか?」

「え?で、ですがお客様であって」

「その、嫌なんです……なんだか……」

「あ、えーっとじゃぁモルジアナさん?」

「呼び捨てで構いません」

「分かりました、あ、私はラフィって言います王宮薬剤師アルディア様の弟子です」

「薬剤師……」

「はい」

「あの!元気になる薬とか作れますか!!」

「えーっと……まずはお話を」



聞けばモルジアナ様……モルジアナは

ご友人をなくしたアリババ様とアラジン様を元気付けるために

いろいろな文献を読んでいたのだとか
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