誇り高きシンドリアの梟

□謝肉祭
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「ねぇ、ジャーファル痛い……」

「すみませんっ」


馬鹿力……


「痕が……」

「手枷みたいね」



くっきりと手首に残った赤い痕

思ったままを口にすれば手を取られた

大きな手。それで居て細くしなやかな指先

ボーっと見てると痕の残る手首にキスが降ってきてそのまま赤い舌が痕を舐める



「謝ってるつもりなの?」

「あ、い、いえ、これは……」

「それとも」



背伸びをして耳元へ唇を寄せる



「欲情でもした?」



囁けば直ぐに深い口付けが襲ってきた



「男って性欲に弱いよね」

「シませんよ」

「へー」



意外なんて言ってやると睨まれる



「どっかの万年発情期とは違います」



シャルか王か……

お前も随分酷いことを言う



「てか、アナタ身体が冷えてるじゃないですか!?」

「そうか?」

「見たかったけど、いや、見れたのはいいけど」



抱きしめられる

あったかいな……
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