誇り高きシンドリアの梟

□魔装
5ページ/6ページ

「可愛い子か?」

「ああ、可愛いぞ時折私の研究の邪魔をしに来るがな」

「そうか」



楽しそうに話す

迷宮で会った時は人を見下した様なジンだったが

案外こちらが本性かもしれん



「さて、そろそろ、アルディアを返してもらいたいのだが?」

「妙なことしてみろ羽根毟るからな」



それだけ言い残すと同時にアルディアの身体がぐらりと揺れる

その身体を支えると小さなうめき声と同時にゆっくりと眼が開く



「シン?」

「下へ降りようか」

「ん」



支えたままに地へと足をつける

それと同時に魔装を解く

アルディアの姿に視線が釘付けになる



「あーのなぁ……」

「ん?」

「頼むから寝巻きでうろつかないでくれ」



ピンクのリボンが胸元についたネグリジェという寝巻き姿



「大丈夫だよ?ワンピースだし」

「王様、アルディアちゃんが野蛮な男に襲われないか心配」

「夜だよ?」



こういった抜けてる部分が一番怖い
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ