誇り高きシンドリアの梟
□魔装
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しばらく彼女の中のジンはシンドリアを見下ろす
娼館の明かりがキラキラと宝石のように輝いている
その遙か向こう側では海の水面が月明かりに輝く
「何故フォカロルを其処まで毛嫌いする?」
「言っておくがおまえ自身も私は好ましく思ってない」
きっぱりとそういう
いや、流石にこれはアルディアの姿で言われるのは答える
「レラを振った男はみんな敵だ」
「レラ?」
「ああ、妹に近い存在だったよフォカロルに恋してたんだがあいつは無類の女好きでな」
話をするストラスは次第に殺気だっていく
「女を泣かす奴は滅べばいいと思ってる」
「お、恐ろしいことを言うな……」
「恐ろしい?馬鹿言え、女の涙は胸を抉る」
そういうストラスにとってそのレラという人物は本当に大切だったんだろう
言葉に慈しみを感じる