誇り高きシンドリアの梟

□魔装
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「美しい魔装だ」

「シン……!?」



眼を閉じて覚悟を決める

けれども痛いはずの衝撃も気持ち悪いほどの落下時の浮遊感はなく

襲ってきたのは暖かなぬくもりと優しい声だった

眼をあければ魔装したシンドバッドの姿



「す、すみませんっ」

「なに、それよりも大丈夫か?」

「はい」



落ち着いてもう一度羽ばたこうとするも

シンドバッドは其れを許してはくれない



「あ、あの、王よ」

「美しいなこのシンドリアは」

「おろしっ」



離れようとすれば支える手に力を入れられ阻まれる

俗に言うお姫様抱っこは恥ずかしすぎる
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