誇り高きシンドリアの梟
□魔装
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「可愛い子か?」
「ああ、可愛いぞ時折私の研究の邪魔をしに来るがな」
「そうか」
楽しそうに話す
迷宮で会った時は人を見下した様なジンだったが
案外こちらが本性かもしれん
「さて、そろそろ、アルディアを返してもらいたいのだが?」
「妙なことしてみろ羽根毟るからな」
それだけ言い残すと同時にアルディアの身体がぐらりと揺れる
その身体を支えると小さなうめき声と同時にゆっくりと眼が開く
「シン?」
「下へ降りようか」
「ん」
支えたままに地へと足をつける
それと同時に魔装を解く
アルディアの姿に視線が釘付けになる
「あーのなぁ……」
「ん?」
「頼むから寝巻きでうろつかないでくれ」
ピンクのリボンが胸元についたネグリジェという寝巻き姿
「大丈夫だよ?ワンピースだし」
「王様、アルディアちゃんが野蛮な男に襲われないか心配」
「夜だよ?」
こういった抜けてる部分が一番怖い