誇り高きシンドリアの梟
□梟倒れる
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「熱は……そんなに高くないようですね」
「だから、寝れば大丈夫だって」
「何かほしいものは?」
「無い」
「アルディア」
「ジャーファルがいるから何もいらない」
そんなことを言ってやわらかく笑う
熱に浮かされてるせいで普段言わないような事を言うものだから
心臓がうるさくて仕方ない
「そんな可愛い事言うと襲いますよ?」
「びょーにんにてだすんだぁ〜」
くすくすと誘うに笑う
この子は……
「いいから寝なさい」
「きゃぁ。ジャーファルが乱暴する〜」
「してない、ほら」
上半身を起こしていたアルディアをベッドに横たえる
戯れるように冗談を言ってくすくすと笑う