誇り高きシンドリアの梟
□相談
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「其処の棚の左側の一番奥です」
もし、私が王の器に選ばれなかったら
この人の眷属になれていたのだろうか
―――おい、私の選択が間違っているとでも言いたいのか?
「そんな事無いよ、貴方が選んでくれたから王の為に力を使えるんだ物感謝してる」
―――どうだかな
「なんだ?ストラスとまた話しをしていたのか?」
「はい」
「に、してもお前のジンは特殊だな」
「そう。なんですか?」
丁寧に頬の傷の手当をしてもらう
綺麗な顔だな……
この顔に世の女性は騙されるのか……
「そんなじっと見つめてどうした?」
「貴方のその綺麗な顔に世の女性は騙されるのかと思いましたね」
「お前ね……其れより、どうしたんだ?」
「ああ、ジャーファルと喧嘩しまして」
「お前……よく無事だったな?」
「仕返ししようとしてやめまして」
そういえば、偉い偉いと頭を撫でる
「でも、何でまた喧嘩なんか」
「だって、ジャーファル五日も徹夜してて一向に休憩入れないんだもん」
「あいつも無理をする」
「でも、心配しなきゃ良かった……」
「アルディアは優しい良い子だな」
「?」
優しい笑みを浮かべて頭をなでる
そういえばシンは私の頭を良くなでる