俺×ヒノエ
□例えようのない愛おしさ
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「ヒノエ…」
「俺が好きなのは…そんなアンタなんだから……」
最後の方になるにつれ段々と小声になってく
目元を朱色に染めてそっぽを向くヒノエがかわいくて愛おしくて
「ヒノエちゃん、キスしていい?」
「聞くなよっ……」
真っ赤になってそう返すヒノエに嬉しそうに笑い
触れるだけの幼い口付けを送った
「愛してるよヒノエ、他の誰よりもね」
「ホント、なんで男を好きになったんだろうね」
「俺じゃ不満?」
困ったように笑うヒノエに海翠は拗ねたように唇を尖らせる
「別に?お前以外だったら不満全開だけどね」
「そんな可愛い事言ってる喰っちゃうよ?」
「食べてみる?」
「きっと、苺みたいに甘いんだろうな」
「どうだろうね、試してみるかい?」
口に笑みを灯し色気のある赤い瞳で上目づかいで海翠を見上げる
「可愛い」
「言ってなよ」
クスクスとお互い笑い声を漏らして
そっと触れるだけの口付けを落とした