俺×ヒノエ
□例えようのない愛おしさ
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「ヒーノ」
「なんだよ」
嬉しそうに名を呼び後ろから抱きつく海翠、背中に広がる体温と微かに聞える鼓動に安心を覚える
「可愛い、俺のヒノエちゃん」
「なんか今日のアンタ気持ち悪い」
「酷いなー。愛を表現してるのに」
そう言いつつも離れる気はないらしく
ギューッと抱きしめたまま首筋に顔を埋める
「んっ…くすぐったいだろ」
「変な気持になっちゃう?」
「馬鹿……言うなぁっ」
「真っ赤だね」
「誰の所為だよ」
クスクスと笑う海翠の鼻を思いっきりつまみあげる
ふがっと抜けた声にヒノエは吹き出した
「暴力はんたーい」
「暴力じゃねぇーだろ」
二人してカラカラと笑う