俺×ヒノエ
□嫉妬させたいあの子
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「ヒノエ君如何したのそんな顔して?」
「やぁ、姫君、今日も可愛いね」
ひょこっと顔を覗き込んだ望美にヒノエはいつもの様に言葉を掛ける
綺麗なものは好きだ
其れが宝石だろうが女だろうと関係ない
「あーつもりちゃん!」
「海翠…殿!?如何なされた?」
ふと、視界の端で敦盛に抱きつく男を見つける
無意識のうちに視線はそちらに釘付けになった
「ねね、敦盛ちゃん綺麗なモノ好きか?」
「綺麗な…モノ?好きだが…穢れた私にその様なモノは……」
「んじゃぁ。これやるよ!」
相変わらず人の話を聞かない海翠は敦盛の手を取ると
赤い布地に流水と桜が描かれたちりめん生地が巻きつく筒を渡す