誇り高きシンドリアの梟
□その姿は昔と変わりなく
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シンとその警護を兼ね備えてスパルトスとシャルが煌へ渡ってからだいぶ経つ
宮廷は不思議な静寂で満たされていた
コレは私だけが感じてるものなのかも知れないのだけれど……
「不思議ね……」
夜の廊下を歩く
何処までも真っ直ぐと続く闇
時折月明かりが道を照らす
ただただ、静かな空間
カツンとなるのは私の靴音のみ
ああ、なんだか。。。
「あそこみたい……」
禁城の組織が占領していた一角
昔は其処が怖かったのを覚えてる
真っ暗で何の音もしなくて誰も居なくて
必死に逃げるように走ってイスナを探して
姿を見つけて後ろから抱き着けば大きな手が下りてきて「どうした」と
懐かしい、彼の居ない日はめーちゃんたちと過ごした記憶がある