誇り高きシンドリアの梟

□燃える様な赤
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「ファナリスの少女に亡国の元第三皇子、それと」


四人目のマギか……

そう言ってししょーは書類をめくる



「マギってどの時代でも三人って決まってるんですよね?」

「そう、三人だった、でもねこの時代では何故か四人目が存在する」



なにが起こるのかしらね

怪しい笑みを浮かべる



「そう言えばししょーのルフは堕転しないんでしたよね?」

「ええ、そう言われた正確には堕転しないんじゃなくて出来ない」



不思議ね

そう言って笑う

俺はこの人の過去を知らない

ただ、知ってるのはアルサーメンの元一員だったという事だけだ

その事実を知ってるのは国の中では限られた人数だけだ



「あ、そう言えば大丈夫でしょうか?」

「なにが?」

「アリババ様とアラジン様話ではバルバットでご友人をなくされ酷く落ち込んでいるんだとか」

「ジャーファルが面倒見てるみたいだけどどうかしらね……」



あれ?今一瞬だけ表情が曇った??



「もしかしてししょーさびし」

「あ゛?」

「い、いえ、何でもありません!!黒秤塔に言ってきます!!!」



キレた時のししょーは恐怖しか覚えないっ!

そう言えば、バルバッドから帰ってきてから

ジャーファルさんロクにししょーのところに来てない

そりゃ、怒るよな……




「あれ?あれは……」



黒秤塔に入ると真っ先に目に飛び込んできたのは燃える様な赤い髪の少女

おかしいな、マスルール様で見慣れてるはずなのに
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