誇り高きシンドリアの梟

□侵入者
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宮殿内に賊が入ったとの報告があった

騒然となる宮中

ドラコーン将軍の指揮で武官が集められ入った賊を捕獲に向かわせるが

失敗に終る



「す、すみません取り逃がしてしまいました」

「まるで猫のようなんです」



悔しそうに報告する武官

ドラコーンは策を巡らせているのか眼を閉じ微動だにしない

ふと、そこで気付いた彼女が居ない



「ヤムライハ、アルディアを見ませんでしたか?」

「え?アルディアならこの後の事案は私には関係ないからって言って部屋に戻りましたよ?何でももう少しで研究してた薬が出来るとか」

「報告します!賊が、賊がアルディア様の私室へと侵入したと」



全員が青ざめた



「護衛は何をしてるんだ!」

「アルディア様には近づくなと硬く言われておりました」



アルディアは必要以上の他人の干渉を嫌がる

そのために護衛は追い返されたのだろう

こんなときに限って……



「ラフィは如何してるんだ?一緒ではないのか??」

「あの子なら黒秤塔で勉強中ですよ」



こんな時に限って傍にいないなんて!
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