誇り高きシンドリアの梟
□怨んでもいいぞ
1ページ/3ページ
世界が変わり始めている
そう知ったのは私の風邪が完治して数日たった後だった
日々繰り広げられる戦争
国の中での貧富の差
全てが変わり始めていた
それは、アレが動き出した証拠
「アルディアです」
重たい扉を叩きそういえば
「入ってくれ」と優しい声が返ってきた
一言断りを入れて扉を開ける
其処には珍しく仕事をしている今の主人の姿
「忙しいのに呼び出してすまなかった」
「いえ、何か御用で?」
「まぁ、そう硬くならないでくれ」
「シン?」
何時もと違う王様
何時もどおりの笑みを浮かべる私の主人