俺×ヒノエ

□例えようのない愛おしさ
1ページ/6ページ

「ヒーノ」
「なんだよ」


嬉しそうに名を呼び後ろから抱きつく海翠、背中に広がる体温と微かに聞える鼓動に安心を覚える


「可愛い、俺のヒノエちゃん」
「なんか今日のアンタ気持ち悪い」
「酷いなー。愛を表現してるのに」


そう言いつつも離れる気はないらしく
ギューッと抱きしめたまま首筋に顔を埋める


「んっ…くすぐったいだろ」
「変な気持になっちゃう?」
「馬鹿……言うなぁっ」
「真っ赤だね」
「誰の所為だよ」


クスクスと笑う海翠の鼻を思いっきりつまみあげる
ふがっと抜けた声にヒノエは吹き出した


「暴力はんたーい」
「暴力じゃねぇーだろ」


二人してカラカラと笑う
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ